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価値観の対話場 シンクロン

社会の価値観と哲学者

社会の価値観と哲学者
シンクロンでは、社会の価値観
「功利主義(こうりしゅぎ)」の考え方を元にしています。
功利主義の思想を知ることは・・・
社会の価値観を知ることにつながります。
そのため・・・
「功利主義」について考えていきたいと思います。

「功利主義」の代表的哲学者は・・・
「ベンサム」「ミル」です。
彼らの違いについて簡単に説明していきます。
2人とも、イギリスの哲学者ですが・・・
ベンサムが「功利主義」を創設した哲学者であり、
ミルが、ベンサムの門弟になります。
ベンサムの生涯が1748〜1832年であり、
ミルの生涯が1806〜1873年ですから、
2人の歳の差は約60歳ですね。
※イギリスの産業革命の時代(1760年代〜)です。
「功利主義」のキーワードは・・・
「最大多数の最大幸福」です。
※ただし、ベンサムは後に・・・
「最大多数」を落とし「最大幸福」と呼んでいます。
あなたの決断や、国の政策は・・・
「社会のみんなの幸福量を最大にする」ように
決断すればよい。
という考え方です。
そして、幸福というものを数量化できると考えます。
この考え方は・・・
現代でいうと、GDP(国内総生産)に受け継がれています。
今年と昨年のGDPの数値を比べて、大きければよいと考えます。
GDPが大きければ、社会の多くが幸せだと考えることができます。
いやいやいや・・・
「私たちの幸福」と「GDPといった数値」を
同じように考えられないのではないか。
もちろん、そうかもしれませんが・・・
ちょっとは参考にはなるとは思いませんか。
話は戻しますが・・・
ベンサムは「幸福の量」を重視しました。
それに対して・・・
ミルは「幸福の」にも注目しました。
例えば「不幸」について考えてみましょう。
「交通事故で、知り合いを亡くしてしまった不幸」と
「知り合いが誰かに殺されてしまった不幸」を比べた場合・・・
あなたは、どちらの方が「不幸」だと感じますか?
多くの人は・・・
「友達が殺されてしまった不幸」の方が
大きいと感じるのではないでしょうか。
「量」だけをみたらどうですか?
1人の尊い命がなくなったという「量」をみれば、同じです。
このように・・・
ベンサムは「量」に注目したのに対して、
ミルは「質」にも注目しました。
ミルは、特に「精神的」・・・
つまり「気持ち」を重視しました。
ベンサム「素朴な功利主義」に対して、
ミル「血の通った功利主義」と呼ぶこともできます。
ただし・・・
ミルの功利主義の方が、
グレードアップしているという意味ではありません。
どちらの功利主義がよいかについては、
意見の分かれるところのようです。